西山森林公園
西山、風景がうるわしい森林公園で、一年中森林が生い茂り、緑が多い。華亭寺、太華寺、三清閣など古刹、殿宇、楼閣が木々に隠れている。
シ真(デン)池西岸の西山は唐代に碧鶏山と称されたが、元代以来、太華山と称されるようになる。城西にあるから、地元の人には西山とも呼ばれている。西山の山並みを遠望すると、あたかも湖畔に横たわる妖しい女性のように見える。彼女の顔、胸、腹、腿から水中に垂れた長い髪まで本物によく似ている。
龍門に登ってご来光を拝むと、五百里シ真池の水面が霧にかすんで果てしなく見え、心がゆったりし、とても気持ちがいい。森林の空気はとても新鮮で、ここからシ真池と昆明市区の全体を眺めることができる。
龍門
龍門、西山のなかで最も絶妙な部分で、石段、石道、石坊、石窟、石彫、石刻などすべて絶壁に掘られている。頂上の石窟は龍門と称している。
龍門は地勢が高くて険しい、壮観である。上には雲をつき、下には絶壁を臨む。龍門は1781年から1853年に至り、工事はなかなか険しくて難しく、72年間をかけて掘ったものである。奇妙に精巧で、国内外でも名高い。
観光のために、1984年に新しい道をつくった。また、太華山庄と龍門をロープウェイが結んでいる。
龍門の精緻な石刻を見学した後、龍門トンネルを通って、石段を登って新しい龍門展望台に至る。龍門の“覧海処”でシ真(デン)池の一部分だけ見えるが、ここで五百里?池の全体がみえる。石段に沿って、龍門より100m高い、海抜2200mの西山最高点に至る。峰の頂に立って、南には?池が、東には昆明が、北には山並みを眺めることができる
華亭寺
西山森林公園の山腹に建てられた古刹。もとは「円覚寺」と呼ばれた。昆明地区で現存の最大寺院を誇り、900年余りの歴史がある。寺院内には鐘楼、天王宝殿、大雄宝殿及び数個の花園がある。ここの仏像と五百羅漢が特色あり、歴代の対聯、扁額は意味深長である。山門は雄大な三層の中式楼閣、反り返った軒先で、力強くそびえている古木と肩を並べる。また、園内には椿、いぬまき等珍しい植物を植えている。
円通寺
昆明動物園に隣接する円通寺は、昆明で最も古い仏教寺院の一つである。唐代の南昭国がここに“補陀羅寺”を創建してから1200年ほどの歴史がある。また、円通寺は昆明市内の最大な寺院として、中国西南地区・東南アジア一帯にも名高い。
造園の方法で建てた円通寺には緑の山、青い池、彩の魚、白い橋、赤い亭、朱色の大殿、彩の回廊が入り乱れ、風景は絵のようである。全国の重点仏教寺院の一つである円通寺には大乗仏教(北伝仏教も呼ばれ)、上座部仏教(小乗仏教も呼ばれ)、蔵伝仏教(ラマ教も呼ばれ)の三大宗派の殿堂が建っているが、大乗仏教が主要である。ここでは三大宗派の殿堂を鑑賞できるほか、三大宗派の違う宗教風格もよく理解できる。
石林
昆明の南東約100キロにあり、世界で最も典型的なカルスト地形である。約2億8000万年前、このあたりは海底だった。地殻変動とその後の風雨による浸食によって陸地になり鋭い岩面が作られたカルスト地形は、中国でも有数の観光地となっている。
1982年、国務院に国家級重点風景名勝区(国立公園)として認定され、総面積は350km2、「造型地形天然博物館」と称される。
見渡す限りの鋭く尖った岩々が作り出す景観は圧巻、まさに石の林だ。巨大な岩が屏風のようにつらなっている石屏風、ラクダそっくりの石がある駱駝騎像など名勝地には名前がつけられている。入り口に近い獅子亭、中心に位置する望峰亭からの眺望は特に素晴らしい。
石林風景名勝は大小石林、乃古石林、芝雲洞、長湖、大畳水瀑布、月湖、奇風洞の7エリアに分かれている。各エリアの距離が遠くないので、大小石林からアクセスできる。大小石林から、乃古石林と芝雲洞まで約5km、大畳水瀑布まで23km、長湖が最も遠いが、約25kmしかない。
現地住民のうち、サニ族が多く、昔から「阿詩瑪(アシマ)」という若い女性にかかわる美しい恋愛伝説が伝わってきた。また、サニ族の手造り刺繍やうきうきさせる歌と踊りなど民族風俗は、石林の自然景観と引き立て合い、石林の美しさはますます増やしている。
大・小石林
石林風景名勝の中心地域で、定められた観光コースがあり、一般的に石林湖を起点とする。石林湖は人工の大きいな池で、中に石峰が林立しており、冬の朝、薄い霧が水面に浮いて、仙境のように見える。
石林湖そばの道に沿って行けば獅子亭に出る。ここは石林全体をよく見渡せ、この亭から山を降りると大石林に至る。大石林には観光ポイントが集中し、勢いが雄大な剣峰池、スリルに富んだ蓮花峰、また、いろいろ珍しい形をした石峰がある。例えば、“孔雀梳翼”、“象踞石台”、“双鳥渡食”などはその姿がよく似ている。
大石林を歩いていると迷宮に迷い込んだよう感じがあり、地図やガイドの指導があれば、安心である。
大石林に隣接してある小石林は大石林より険しくないが、たいへんうるわしい。有名な“アシマ(阿詩瑪)”と呼ばれた巨石がここに聳えている。
乃古石林(06年2月〜工事のため、観光不可)
「乃古」、イ族サニ語で「黒い」という意味であり、「黒松岩」とも言われる。公開した観光エリアは面積7.38km2、道路約6km、東部と西部二つのエリアに分かれている。
風景区内は最高の石柱が約40mあり、石の峰でできた森林は、形がさまざまで独特である。石峰に登って遠望すると、それは蒼茫とした石海のようで、とても雄大である。区内には石峰、泉、湖、鍾乳洞、滝が点在しており、石林カルスト地形のもう一つの奇観である。
乃古石林は地域が広く、荒野の美しさ、飾り気がない美しさ、太古の美しさにその特徴がある。風景区周りのイ族の民家は神秘的な人文景観は、乃古石林もう一つの風情である。
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