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武夷山
所在地:  福 
パターン:世界自然文化遺産
登録年:1999年
 
 
  福建省崇安県内にある武夷山は「丹霞地貌」を特色とする名高い景勝地である。周囲60km、四面を渓谷にめぐり囲まれて、ほかの山と連なっている。古い赤石層は1兆年にわたって水に洗い流された結果、至る所に奇岩怪石がある奇異な山となっている。昔から「奇秀東南に冠たり」と絶賛されている。主な景勝地には「渓曲三三水」と「山環六六峰」がある。「三三水」とは九曲渓のことで、「六六峰」とは36の峰のことである。九曲渓は長さ9kmの渓流で、それが流れて九曲十八湾に折り曲がることからこの名前がつけられた。木や竹が山一面を覆い、まるで仙人の住む世界のようだ。竹の筏に乗って渓流を下れば、両岸の大王峰、玉女峰、天遊峰、接筍峰、小桃源、水廉洞、流香洞、一線天、白雲岩、双獅戯球(マリとたわむれる二匹のライオン)、霊芝石、童子拝観音(観音菩薩を拝するわらべ)、水亀石、天柱峰、更衣台、玉女峰など36の峰の美しい景色を満喫することができる。
  天遊峰は武夷山にある最も高い山峰で、巨大な岩壁には頂上まで至る人工的に掘削された石段がある。石段の最も険しい所には鉄索がつけられ、一人しか通れない。天遊峰の頂上に登ると、武夷山と九曲全体の風景を見下ろすことができる。ここで日の出や雲海を観賞することができれば更にすばらしい。
  武夷山に古代の越族が絶壁の上に安置した「船棺」葬棺、宋代の朱熹が創立した紫陽書院や元代の御茶園と歴代の摩崖石刻などの名所旧跡がある。また、歴史ある仏教寺院も多く存在する。
武夷山は風景が美しいだけでなく、物産も豊かで、奇異な花卉、四角形の竹、貴重な薬材などもある。ここはお茶の本場中国の中にあっても、名茶の産地として有名。特に武夷岩茶は鮮やかな色、よい香りと濃い味によって国内外で知られている。

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