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莫高窟
所在地:
甘 粛
パターン:世界文化遺産
登録年:1987年
莫高窟は俗に千佛洞とも言われ、南北1600m、上下5層にわたり龕窟が櫛の歯のように並ぶ。 北魏から元代の492の龕窟、45000uの壁画、 約2400体の彩色塑像、5つの木造建築(唐から宋代)が保存されている。
1899年に第17窟にて、六朝から北宋時代の古文書類、経典写本、図画などが大量に発見された。現在までに2400体以上の塑像と合計4500uの壁画が発見されている。中国三大石窟の一つで当時の仏教芸術の集大成とも言える。
古い時代の石窟は中心部にあり、両端部に新しい石窟が集中している。どの窟も、正面奥の須弥檀(しゅみだん)の上に塑像が並び、四面の壁面は壁画で埋められている。建造時代によって、窟の構造、仏像の顔とポーズ、また壁画のテーマはそれぞれ違っている。壁画の内容を大きく分けると仏僧画、仏の生涯を伝える絵、伝統的な神話と伝説の内容を絵にしたもの、経変画、仏教史跡画、装飾図案、供養者の7種類がある。
敦煌の名が初めて史上に登場するのは、漢の武帝が河西4郡(武威、張掖、酒泉、敦煌)を設けた、紀元前111年のこと。当時の敦煌は軍事基地だったが、漢の西域経営が本格的になり、西域に都護府が置かれるようになると、東西交渉の中継基地として発達する。
敦煌文化は中国西北部の各民族文化が融合したもので、その中心となる中原の漢文化の儒家思想と道家思想をもとにして、西域近隣民族、中央アジア各国、インド、ペルシアの言語、文学、宗教、哲学、芸術の優れた要素を、大胆に吸収し、さらにギリシアやローマ文化の影響も受けている。
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